格ゲー純文学観戦記

あんまりゲームが上手でもない筆者が見たままのことを独断と浅い見識で書き散らかします。

追いかけてはいけないうしろ下がり 2022SFL 11月18日 ウメハラ対ヤマグチ

https://www.twitch.tv/videos/1656043190?t=01h04m30s

 

大将戦である。

筆者は観戦する中、
「このうしろ下がりは、追いかけるとむしろまずいのではないか」
ウメハラ選手のガイルの動きに対して、思った。
「画面端が住所」の看板を欲しいままに、
自らずんずんと躊躇なく後ろに下がるのがウメハラ選手の
ガイルにおける最近のプレイスタイルである。
若手のホープたる忍ism軍・ヤマグチ選手の猛攻を、守りの手管で捌いていく。
途中、ヤマグチ選手が盛り返すシーンもあるものの、
試合結果は3対1でウメハラ選手の勝利。

 

なぜにウメハラ選手が画面端に自ら下がるにも関わらず、
最終的には勝利しているのか、誰も説明ができない。
また、対ルーク戦に関しても、「毎日ルーク戦はやっている」とのことで、
キャラランクとしては上位間違いなしのルーク戦にも危なげがない。
火力、継続率の高さにおいて相手を圧倒する展開の多いルーク戦は
避けては通れない課題である。
ウメハラ選手の宿題は、完成しつつあるのかもしれない。

 

この選手に宿題をさせてはいけないのではないか。
試合後のインタビューの際、ルーク戦に関して
「七色の攻略があるので未だ決めきれない部分はあるが、
対戦相手の個性ごとにアテをつけられる経験値は積み上がってきている」
とのこと。

 

ウメハラ戦において、相手選手は、
うしろ下がりを追いかけてはいけないし、宿題もさせてはいけない。
うしろに下がって宿題ばかりやり続ける王を、完全に屠る若手が現れる時、
ストリートファイター界の新たな夜明けが開かれるやもしれない。

妙味のある試合でした。